おけいこの日記

ここは、日本最底辺。

朝食。

残りでした。
プリンが美味しかったです。



毎日、大人たちは乱痴気騒ぎだった。
父は、太郎とはそりが合わないので、旧家派で、
周辺に出没して悪さをする外国人の取り締まりを夜間にしていた。
金欠に陥って、金融業者から、おきさきさまや、弟みやらが
借金をするようになった。
おきさきさまには、若いツバメがいて、毎日昼間から情事をしていた。
私は、神隠しに遭った以外は、普通の幼児だった。
私は、しのの割と気に入りの幼児だったので、
たまに預かりたいと、おきさき様に言われて、預かってもらっていた。
ツバメの人とおきさき様の二人で、私のおむつ交換をした後、
赤いおまんちょを見ていたら、君のしろいおまんちょを見てみたくなった、
とツバメが言った。
情事が始まった。
情事中、私は、リビングくらいの部屋に置かれた大人用ベッドにつながる部屋で
ベッドに入って大人しくしていた。
おきさき様と、つばめのお兄ちゃんが、また喧嘩をはじめた、
怒られないように、大人しくしないと、と静かにしていた。
情事の小道具としての私の役割もあったが、
それ以外には、しの宮様とは散歩をよくして、おきさき様にポンチを頂いた。
おきさき様のポンチは当時最高峰の味だった。
私を預かるようになったきっかけは、しのと、散歩後、
ポンチを取りに行ったときに、
ちょうど、おきさきが、ツバメとの情事中で、話を二人で、立ち聞きしているのが
ばれて以来だった。
しの宮には、影武者のにょかんが常時ついていた。
このにょかんに、しのとひろは、サーバントのように扱われていた。
にょかんは、もともと芸妓で、国の判事が女官に仕立てて、
みやうちに送り込んだものだった。
女官と、おきさきの背景を考えると、100%中国大陸がいた。
これは、中国の属国としての日本の扱いの象徴だった。
離宮を買ってもらえないか、と父に、太子の弟が話を持ち掛けた。
財政難で、みやうちは、全員破産寸前だった。
不動産屋を通じて、離宮を父が買った。
隣にある、運送会社の洋館も同時期に不動産屋から父が買った。
むこの変(たかおの変)のはじまりだった。